瓦屋のお仕事
2025-11-23
瓦屋さんは、文字通り、瓦を葺くお仕事をしています。「葺く」(ふく)とは、瓦などの屋根材を設置することですが、実際は「覆う・カバーする」という意味です。
施工方法は、大きく分けて2種類あります。土を使って設置する方法と、木材で枠をつくり、引っ掛けて固定する方法です。どちらもメリット・デメリットがあるので「絶対にこっちの方が良い! 」ということはありません。
瓦屋さんは屋根の上で仕事をしますので、夏は暑く、冬は寒くと四季を感じながら作業します。真夏は素手で触れないくらい瓦が熱くなります。上棟が終わり最初にする本格的な工事が屋根工事で、雨風を防ぐ大切な工事の一つです。
瓦には熱を通さず、音を吸収する性質があり、日光や雨風から家を守ります。また、風通しの良い性質もあり、木材が腐りにくくなり家を長持ちさせます。ひとつの家を建てるときに少なくても2000枚近くの瓦を使います。そんな数多い瓦を瓦屋さんはお施主様が末永く暮らせるように1枚1枚丁寧に思いを込めて瓦を「葺く」のです。瓦屋さんは家を守る重要な職人さんです。
